US GUI

IMAGENICS USシリーズの可能性を解き放つ専用制御ソフトウェア

US GUIは、イメージニクス株式会社製スイッチャーUSシリーズ専用制御ソフトウェアです。 業務用スイッチャーの概念を覆す手軽な操作性と確かな機能性により、業務用スイッチャーを導入する際に必要だった事前準備や設定の手間を大幅に軽減します。 US GUIでは、USシリーズ本体の初期設定のみならず、バックアップデータ作成やリポート機能、本格的な運用シーンに活用できるクロスポイント設定機能も搭載。 1つのソフトウェアで導入から運用、そして保守までを網羅できるようになりました。 業務用システムにおける品質の新しいスタンダードが誕生しました。

デバイス自動探索機能による高い接続性を確保

US GUIに搭載されたデバイス自動探索機能は、ネットワーク内に配置されたUSシリーズを自動検知。 これまでにない柔軟で素早い接続性の提供により、煩わしい管理作業の手間を大幅に低減することに成功しました。 USシリーズを初めて導入される方は、US GUIを使って機器の操作を学ぶことで体系的に機器の持つ機能や性能を理解でき安心。 分かりやすいソフトウェアを通じてハードウェアの機能を学ぶ新しい学習の流れも提供します。

物語

まだインターネットが普及していなかった1990年代、沢山の企業が自社のアイデアで競い合う牧歌的な時代でした。 30年ほど時は過ぎて2020年代、アイデアというアイデアは瞬く間にインターネット上で共有され、そのアイデアがまた別のアイデアを爆発的に産み出す時代です。

特定の組織だけで新たな(それも爆発的な)価値を創造するのは難しくなり、沢山の組織や人が、情報と共に流動的に動くようになりました。 まさに、異なる価値観や能力を持った組織や人が、新たな目標に向かって協奏する時代。 企業は、自社技術、自社人材、自社の何かに固執するのではなく、外部からの様々なアイデアと自社の持つ資源を織り交ぜる事で新たな繁栄手段を獲得するようになりました。

イメージニクス株式会社とリベラルロジック株式会社は、新世代の企業観を持ち寄り、これまで閉鎖的だった日本のビデオ機器産業界を変えるべく、新しいプロジェクトを実現しました。 イメージニクス株式会社の確かなハードウェア開発技術と、リベラルロジック株式会社の独創的なソフトウェア開発技術のコラボレーションによって誕生した新しいスイッチャーソリューションの世界から始まる新しい物語に是非とも御期待下さい。

導入企業数200社以上!

2023年の正式リリースから、既に200社以上の御客様に御利用頂いております。

機能特徴

統一的なユーザーインターフェースで5機種に対応

US GUIは、1つのアプリケーションでUSシリーズUS-88, US-82IL, US-82, US-42, US-41の5機種に対応。異なる機種でも同じ操作性で渡り歩く事のできる統合的な環境を実現しました。機種毎に異なる機能は統一されたユーザーインターフェースで吸収されており、戸惑うことなく操作可能。機種間の移行にも配慮した環境で導入に必要な学習時間は最小限。システム構築や運用の手間を大幅に削減する大変便利な環境が誕生しました。

圧倒的な接続性を実現する自動探索

US GUIには、誰でも簡単にデバイスへの接続を実現するために、画期的なデバイス自動探索機能を搭載しました。探索ボタンをクリックするだけで、ネットワークに接続されたUSシリーズを全自動的に見つけて表示。接続ボタンを押すだけですぐに接続して操作を開始できます。接続対象機種がひと目でわかる機器画像も表示されるだけでなく、機器ごとにユーザーがお好みのデバイス名称を付ける事も可能。システムに同一機種が何台あっても接続に迷う事はありません。

触れたくなるシンプルで見やすいスイッチャー画面

スイッチャークロスポイントの設定画面には、シンプルで見やすい画面デザインを採用。入出力の関係を直感的に把握できる表示系統により、状態把握にかかる時間を大幅に低減します。クロスポイント表示部は、上側に入力チャネル、右側に出力チャネルを配置した直感的な操作系を採用。ワンクリックで入出力の関係を操作できます。チャネル毎の設定もチャネル名称が表示された箇所のボタンをクリックするだけの簡単操作。豊富な設定項目があるUSシリーズでも操作に戸惑う事はありません。US GUIは、敷設設備の機械室や放送設備などの薄暗い環境における操作を可能にする黒基調のユーザーインタフェースを新たに採用。シンプルで見やすい画面と相まって安心して実地環境への導入が可能です。

ショートカットキーによる制御対象切り替え

様々な機器を組み合わせてシステムを構成する場合、対象システム内で複数のスイッチャーが配置されます。US GUIは1つのアプリケーションで複数のUSシリーズ機器に同時接続可能。制御対象の切り替えはショートカットキーを使った操作が可能で、これまでにない敏速な操作環境を御提供します。別々のウィンドウに表示したい場合にはUS GUIを複数起動する事も可能。様々な使い方が可能な柔軟性のある運用環境を実現できます。

状況把握に便利なリポート機能

機器の概況を即座に確認したい場合、リポート情報の表示が便利です。機器の状態を的確に把握し、必要に応じて外部と共有する事で機器がシステムの中で適切に動作しているのか確認する際に役立ちます。QRコードを使ったテキスト情報共有機能も搭載し、携帯端末による情報管理にも対応。USBデバイスなどの接続が難しいミッションクリティカルな運用現場でも的確な情報収集作業を可能にします。現場サポートの負荷を大幅に低減する便利な機能が搭載されています。

ビルトインされたドキュメント

多種多様な機能と複数機種に対応するソフトウェアならではの機能として、アプリケーションにビルトインされたドキュメントを御用意しました。ソフトウェアの機能面に関する記述はもちろんのこと、事前知識として必要なハードウェアに関することまでを幅広く網羅したドキュメントにより、数多くの機材や資料が並ぶ環境で説明書を探し回る必要はありません。

簡単ネットワーク設定

機器の初期設定時に必ず必要になるネットワーク設定も見やすいユーザーインターフェースで簡単に実現。設定対象の機器外観とIPアドレス、ファームウェアバージョンやMACアドレスなども併せて表示されるため、設定時の確認作業負荷を低減します。ネットワーク設定時に起こりがちなIPアドレス衝突回避のための警告機能も搭載。同じネットワーク上に衝突の可能性のあるUS機器を発見した場合には、設定反映前に警告を行ないます。慌ただしいシステム設定の現場でも安心してお使い頂ける設定環境です。

タッチパネルを使った直感的操作

US GUIは、タッチパネルを使った直感的操作を可能にする配慮を随所に盛り込みました。例えば、スイッチャーのクロスポイントを切り換える操作ボタンは、指で辿るだけでスイッチが切り替え可能なタップレスアクションに対応。US-88のようにクロスポイントが大きい機種でも、切り替え操作でストレスを感じさせません。フルスクリーン表示モードも搭載しており、画面いっぱいにユーザーインターフェースを配置することで、他のアプリケーションやデスクトップ画面を気にすることなく操作可能な環境を構築する事も可能です。

設備機器の移設に便利な初期化機能

システムに機器を導入する場合、機器を初期状態に戻してから設定を開始する方法が頻繁に用いられます。US GUIには、このようなワークフローをサポートするための工場出荷設定への初期化機能を搭載。システムのセットアップの手間を低減します。初期化機能には、ネットワーク設定を含む全ての設定を初期化する機能と、ネットワーク設定を除く設定の初期化を行なう2つの動作モードを搭載。場面に合わせた使い分けで機器を出荷時の状態に戻せます。(US-42はネットワーク設定を含む全ての設定の初期化のみに対応します)

自由なウィンドウ拡大縮小

US-82など、スイッチャークロスポイントが比較的に小さな機種の場合、ウィンドウを小さくして操作する事も可能です。複数のアプリケーションを併用しながら運用する場合、US GUIの自由なウィンドウ拡大縮小機能を便利にお使い頂けます。

本体設定の簡単バックアップ機能を搭載

US GUIに搭載された本体設定のバックアップ機能を使えば、システムのバックアップ機器として完全に同じ設定を持つクローン機器を簡単に作成できます。USシリーズ機器本体には数多くの設定項目がありますが、人手で網羅的に同じ設定を作成するのは非常に手間がかかる作業でした。機器の全設定を保存するバックアップ機能により、数クリックで完全に同じ設定を持つ機器の作成を実現します。初期設定から保守管理までを幅広く見据えた機能を網羅する事で安心して導入から運用、保守までをサポートするハードウェアとソフトウェアによるソリューションです。

入出力信号チェック機能

スイッチャーに入力された信号の状態や、出力される信号の状態を知る事は非常に重要です。特に沢山の信号が入出力される現場では、信号が期待通りに正しく入力されているのか知りたいもの。US GUIの制御画面にある状態ボタンは、入出力信号の状態を検知する機能を備えており、ワンクリックで即座に入出力信号状態を確認できるようになりました。

ユーザーデータ機能でもっと便利に

設備に敷設されたスイッチャーでは、チャネルにどのような信号が入力されているのか、チャネルからどのような信号を出力するのか、すぐに分かるような工夫が欠かせません。US GUIでは、接続対象機器毎にユーザーが指定可能なユーザーデータ機能を搭載しました。このユーザーデータ機能は、チャネル名称やチャネルアイコン、チャネル表示色などを決められます。

Windows/macOSの両環境で共通ユーザーインターフェースを採用

WindowsとmacOSのクロスプラットフォーム対応により、業務領域に合わせてオペレーティングシステムやコンピュータ環境を選択できるようになりました。プラットフォームを移行してもユーザーインターフェースと操作体験は同一。片方のプラットフォームで操作に慣れておけば、いつでも異なるプラットフォームへの移行が可能です。監視系システムにはWindows、文教系システムにはmacOSなど、ビジネスの領域に合わせて最適なプラットフォームをお選び頂ける環境です。

利用場面に応じた動作設定

US GUIは、初期設定から運用、保守までを包括的にサポートする各種機能が搭載されていますが、場面に応じた機能調整も欠かせません。US GUIの設定画面には、運用場面に応じた設定を可能にするきめ細かな設定項目を御用意しました。初期設定には初期設定に適した動作、運用には運用に適した動作を選択することができ、場面に応じた最適な操作環境を御提供します。

アプリケーションデータのクラウド共有

アプリケーションデータには、機器設定バックアップ情報、ユーザーデータなどが格納され、ユーザーの操作を補助します。アプリケーションデータをクラウドファイル共有サービスで連携することにより、アプリケーションデータを端末間で共有することを可能にしました。

実機が無くても操作を体験できる仮想機器機能を搭載

US GUIには、実機が無くても操作を体験できる仮想機器機能が内蔵されており、PCひとつで実際の操作を体験できるようになりました。機種毎に異なる機能も画面上で簡単に確認できることから、導入に先駆けて設定項目や操作感を体験頂くことが可能です。列挙された機器の画像をクリックすると機種情報を掲載したウェブサイトへのジャンプも可能。システム設計時の情報収集活動をも補助する機能が備えられています。

仕様

USシリーズ

イメージニクス株式会社のUSシリーズは、4K60p4:4:4フルスペックHDMI信号の入出力をサポートしたマトリックススイッチャー/セレクターです。 高品位な4K HDMI映像音声の入出力を実現するハードウェアをベースに、業務用途で欠かせない細やかな各種設定項目を備えた最新機種です。 長年に渡る業務用映像音声機器の開発経験に裏付けされた高信頼性設計により、自信をもって幅広く業務用映像音声システムに導入できます。 USシリーズの可能性を最大限に引き出すUS GUIと共にお使い頂ければ幸いです。

US-88

US-88は、HDMI 2.0/1.4およびHDCP 2.2/1.4規格に準拠したHDMI信号の8x8マトリックス・スイッチャーです。HDMI出力端子毎の4K映像からFHD映像へのダウンコンバート機能や、出力連動型または入力選択のアナログ音声のデエンベデット機能にも対応します。外部制御コントロールにより各設定変更や、ステータス状態表示が可能です。

US-82IL

US-82ILは、HDMI 2.0/1.4およびHDCP 2.2/1.4規格に準拠したHDMI信号の8x2マトリックス型セレクターです。HDMI出力端子毎の4K映像からFHD映像へのダウンコンバート機能や、アナログ音声のデエンベデット機能にも対応します。IMG.LINK Rev2出力を2系統装備しており、弊社製CRO-URS2Aを組み合わせることにより、フリーズ型等のシームレス繋ぎに対応可能です。外部制御はLANから行い、CRO-URS2AのRS-232Cを通じての表示機器類への外部制御も可能です。

US-82

US-82は、HDMI 2.0/1.4およびHDCP 2.2/1.4規格に準拠したHDMI信号の8x2マトリックス型セレクターです。HDMI出力端子毎の4K映像からFHD映像へのダウンコンバート機能や、アナログ音声のデエンベデット機能にも対応します。

US-42

US-42は、HDMI 2.0/1.4およびHDCP 2.2/1.4規格に準拠したHDMI信号の4x2マトリックス型セレクターです。出力端子毎の4K映像からFHD映像へのダウンコンバート機能や、アナログ音声のエンベデット・デエンベデット機能にも対応します。LCD小窓とメニュー方式により各種動作設定と、LANおよび接点端子からの外部制御に対応します。

US-41

US-41は、4K HDMI信号の4入力1系統出力2分配のセレクターです。HDMI 2.0/1.4規格とHDCP 2.2/1.4規格に対応しています。HDCPの事前認証方式により、比較的早いHDMI信号の切替動作が可能。HDMI出力端子毎の4K⇒2Kへの自動ダウンコンバート機能など、システム運用で優位かつ豊富な機能を装備しています。